ゆーすけ先生のkimamaな一言

糖尿病と癌との関係について
今回は糖尿病と癌の密接な関係についてお話しします。
現代の日本において40歳以上の4人に1人が糖尿病と言われています。

その中で、実は糖尿病の方は癌のリスクが健康な方より20％も上昇する事が分かってきており、特に肝臓がんや膵臓がん、大腸がんのリスクが高いと言われています。
また胃がんに関しても糖尿病とピロリ菌感染がある方はどちらも無い方に比べて胃がんのリスクが3.5倍になるとの報告もあるようで胃がんにも関係があるようですね。
ちなみに乳癌や前立腺癌は関係が無いようです。

当院でも糖尿病の患者さんや健康診断で初めて指摘された方が来院されますが、胃がん健診や大腸がん健診を受けていない方などに内視鏡検査をしたり、膵臓がんの有無を確認するために腹部エコー検査をすると、やはり癌が発見された患者さんもいらっしゃいます。
よって糖尿病の方は生活習慣の改善だけでなく定期的に胃カメラや大腸カメラ、腹部エコー検査を行うことをお勧めします。

ちなみに厚生労働省によると、男女別に糖尿病と各種がんの関係を調べると
（健康の人を1とした場合）

＜男性　1.27＞			＜女性　1.21＞
肝臓がん	2.24		卵巣がん	2.24
腎臓がん	1.92		肝臓がん	1.92
膵臓がん	1.85		胃がん	1.85
大腸がん	1.36
胃がん	1.23

というリスクになっているようです。
糖尿病や癌が心配な方は気軽にご相談ください。