ゆーすけ先生のkimamaな一言

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【急性胃粘膜病変(AGML)について】のお話し

2022/5/31
急性胃粘膜病変(AGML)について

みなさんには急性胃粘膜病変というワードは聞きなれないかもしれませんが、医療者にとってはたまに聞く言葉ではあります。
基本的には略語を使うので、余計に聞きなれないかもしれませんがね。
その略語は Acute gastric mucosal lesion の略で私たちは「AGML」と呼んでます。

原因は主に60%が薬によるもので、特に痛み止め(ロキソニンやアスピリン)が多く 抗生剤やステロイド、座薬も原因の一つです。
また、その他にはアルコールやストレスなども挙げられます。
症状は急激に起こり上腹部痛、吐血、下血が主な症状です。
よって経過は短いですが、出血性ショックを引き起こし死に至る場合もある危険な病気なのです。

片頭痛持ちや腰痛でお困りの方、女性では生理痛で常に痛み止めを飲まないといけない方で、突然胃の痛みが出た場合は、痛み止めを一時中止し、胃カメラを行うことをおすすめします。
症状によっては外来で内科的治療も可能ですが、酷いと入院や手術を余儀なくされます。

なにかとストレスの多い世の中でもありますので、みなさんも十分にお身体に気をつけてくださいね。