ゆーすけ先生のkimamaな一言

今回は生活習慣病と心不全の関係についてです。

みなさんは心不全にもステージがあるのをご存じでしょうか？
心不全のステージは4つに分けられ、A→B→C→Dに進むにつれて心不全が悪化します。

ステージA …	高血圧、糖尿病、肥満などによる心不全のリスクはあるがむくみや息切れなどの心不全症状がないもの
ステージB …	心臓の病気（心筋梗塞や不整脈、弁膜症など）はあるが心不全症状のないもの
ステージC …	心臓の病気もあり、心不全症状もある
ステージD …	心臓の治療をしても症状の改善が乏しく日常生活に支障をきたしているもの

ステージCとステージDが一般に言う心不全ですが、一度ステージが進むと戻るのはかなり難しいです。
なので心不全症状のないステージAとBのうちから高血圧や糖尿病、心臓の病気の治療をしっかり行い予防をする事が何よりも重要です。そして可能であれば健康診断で心エコー検査を行うのも良いかもしれません。

当院の患者さんでもまれに高血圧、糖尿病、脂質異常症などの生活習慣病の治療中に「症状もないから」と治療を勝手にやめてしまい、心不全、心筋梗塞、脳卒中などの大事になってから「治療を続けておけばよかった」と後悔される方もいます。
人生一度きりなので後悔しないようにしましょうね。